甘い飲み物が人気の理由

砂糖入り飲料とは?

砂糖入り飲料とは、さまざまな種類の砂糖(黒糖、白糖)やシロップ(果糖、ブドウ糖、高果糖液糖、ハチミツ、乳糖など)で甘みを加えたあらゆる種類の飲料を指します。

炭酸飲料、紅茶、コーヒーのほか、レモネードやフルーツドリンク、スポーツドリンク、コーラ、エナジードリンクなど、砂糖が加えられた多くの飲料がこれに該当します。

砂糖入り飲料と健康

砂糖入り飲料は健康に良くないものとして知られています。栄養価はほとんどなく、多くの飲料には少なくとも飲料の3分の1以上の砂糖が含まれています。砂糖入り飲料のカロリーのほとんどは、添加された糖分によるものです。基本的に、これらの飲料には体が必要としないカロリーが加えられており、それらの飲料を飲んでも食事から同程度のカロリーを摂取した時のような満腹感は得られません。

 

また、頻繁に砂糖入り飲料を飲むと、体重増加だけでなく心臓病、2型糖尿病、癌などのリスクが高まります。また、歯の健康にも悪影響を及ぼし、中毒性があるのも特徴です。

砂糖入り飲料が好まれる理由

映画を観に行ったのにコーラを飲まなかったり、炭酸飲料を頼まずに食事やピザだけ注文することを想像できますか?暑い夏の日、カフェやビーチで友達と一緒に座っているところを想像してみてください。炭酸が効いた甘くて冷たい飲み物なしでは、そんなシーンは想像できないと思いませんか?

私たちはなぜ砂糖入り飲料に病みつきになってしまうのでしょう。一般的に、炭酸飲料などに含まれる砂糖は、脳内にドーパミンを放出します。 これが私たちに快感をもたらし、心拍数、やる気、注意力、動作などに影響を与えます。

ただし、ほとんどの場合は必ずしも原材料のせいで病みつきになるのではなく、普段の生活様式や習慣によって飲んでしまうのです。先ほど述べたように、映画を観に行く時やファーストフード店に行った時、暑い日に友達とリラックスしている時などは、砂糖入り飲料を選ぶ傾向があります。炭酸飲料を飲むと甘いものへの欲求が手軽に満たされ、気分が向上する効果もあります。ただし水ではなく炭酸飲料を選ぶ理由が、必ずしもファーストフードなどの食事にあるというわけではありません。子どもの頃からの習慣になっていることが多いのです。

それが通常のドリンクであれ、ダイエットドリンクであれ、炭酸飲料に含まれる特定の化学物質に中毒性があるという決定的な科学的証拠はありませんが、糖質依存症に関する出版物はいくつかあります。

また、飲料会社は自社ブランドの認知度を高めるために莫大な投資を行っています。氷がいくつか入っていて、外側には水滴がついているようなキンキンに冷えた炭酸飲料のCMをよく目にしますが、飲料会社は無意識のレベルで私たちに影響を与えており、そういったCMを見ると体を冷やしたいと思うのと同時に甘いものへの欲求が湧いてきます。

何か違うものを飲みたいと思っても、ファーストフード店や映画館などにはあまり置いてありません。

砂糖入り飲料が魅力的に見えるのは、(過去の経験に基づく)消費と報酬のシミュレーションの結果です。別の言い方をすると、砂糖入り飲料について考えたり、見たりすると、過去のポジティブな経験に基づいた、高揚感や喉の渇きの解消などの感覚や喜びを、自動的に感じてしまうのです。

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